絶対音感を身につけた娘に幼少期に買い与えたもの

学用品・教材・おもちゃ

先日、『「音感ドレミファソラシド」というCDで絶対音感をつけた娘の話』という記事をアップしました。書き進めるうちに確かに繰り返し聴いていたCDは絶対音感の獲得にかなり貢献しましたが、それだけではなかったことに気がつきました。今回は娘の音感教育のために、幼少期に買い与えたものをご紹介します。

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いろんな知育玩具があるが…子どもは狙い通りに遊ぶとは限らない

巷にはいろんな知育玩具があります。それぞれが、いろんな目的をもって販売されています。

そのひとつひとつの玩具の良し悪しを論じる前に大切なことがあります。

「せっかく高い金額のするつみきを買ってあげたのにほとんど遊んでくれないの~」

「○○の教材セット・・・総額数十万円。お試しのときにいい反応だから買ったのに全然使えてない」

私もママ友からこんな話をいくつも聞きます。そうしたおうちに遊びに行くと共通しているのが

「沢山のおもちゃ」です。

色とりどりの沢山のおもちゃがあるおうちでは、自分で想像力を働かせ遊びを広げていく シンプルな知育玩具を子どもは手にとってくれません。

けたたましい電子音や動きのあるものにこどもはひかれます。最強の存在がゲーム機器だと思います。より刺激の強いおもちゃを子どもは好み、一度その世界を知るとシンプルな世界に戻るのが親も子も大変です。小学生の息子にはゲームを与えていますので全否定はしません。ただ、「与える時期」「使用時間」に注意が必要なおもちゃだと思います。

なので、私が娘の音感教育に役立ったと思う幼少期のおもちゃを2つ紹介しますが、これは「家の中のおもちゃが多すぎないこと」「遊びが広がらないおもちゃ(遊び方が固定されている)で遊ぶことに経験が偏っていないこと」が前提条件となります。

この二つが満たされていなければ、子どもには遊んでもらえないでしょう。

2~4歳の頃、娘が遊んでいたおもちゃ「どうようピアノえほん」

サンリオの「シナモンといっしょに正しい音程で弾ける!どうようピアノえほん」という商品を2歳頃に買い与えました。

今は販売終了していて、アマゾンで中古品で9000円というお値段です(汗)。当時は2000円しなかったかと。

子どもの音感教育のために良質なものをと思う親御さんはKAWAIのミニピアノを最初のピアノとして買い与える方もいるようです。金額は1万円位です。

しかし、当時の娘の成長をみてKAWAIのミニピアノを買い与えたところで、一人で遊びを発展させていくには難しいように思いました。お母さんがいろんな曲をミニピアノで弾いてあげて歌ったり踊ったり楽しい時間を過ごす中で、子どもも真似したりということはあるかもしれません。

ですが、私はそのような力量はなく、小学校での苦手科目が「音楽」でした。子どもがひとりで遊びに楽しく没頭できるおもちゃを探し、たどりついたのがシナモンのどうようピアノえほんでした。

「 シナモンといっしょに正しい音程で弾ける!どうようピアノえほん」とはどんなおもちゃか?

  ふたりのこどもが散々遊び倒し、ぼろぼろになっってしまったため処分し、今は手元にはありません。

商品説明:34曲楽譜つき。カラオケ自動演奏中にもピアノが弾ける(4和音)。音量調節機能付き。鍵盤に音符マークがつき。

34曲中25曲がカラオケの自動演奏がついており、購入当初はこの音楽を聴いて楽しむだけのことが多かったです。鍵盤は適当に押して音がでるのを楽しんでました。

鍵盤と楽譜に色分けされた「ドレミ」が書かれているため、楽譜が読めない子どもでも苦手意識をもつことなく、弾くことができます。自動演奏を聴きながら自分で弾くこともできます。

幼稚園で習った曲なども喜んで弾きます。

収録曲が少なすぎても飽きてしまうし、多すぎても子どもの記憶の量を超えてしまうようなので、この収録曲数がちょうどよかったように思います。

このおもちゃで「音」に親しむことができ、「音感ドレミファソラシド」のCDとの相乗効果で音感が育まれたように思います。

ただ、気になるのが娘は3年生の頃、ピアノの先生に「楽譜を読むのを面倒くさがる。読もうとしない」とよく言われている時期がありました。

娘がピアノを習い始めたのは小学校2年生です。おそらく3歳から習っているお子さんだと少しづつ楽譜を読むことも習得していくのでしょうが、私はそのような教育は受けさせてきませんでした。

シナモンのピアノのように楽譜が読めなくても手軽に曲が弾けるという経験をしてしまうことは、音楽への苦手意識はなくなるものの、ちょっとした弊害はあるかもしれません。

今は5年生になり、「耳」だけでなくしっかり「目」でも楽譜を読み、楽譜どうりに表現しようとはしているようです。

シナモンは廃盤になってしまいましたが、同様の商品は販売されています。↓レビューがたかそうなものをピックアップしてみました

5歳の頃キーボードを買い与える

我が家は転勤族でしたので、自分の好きな場所に持ち運びができる卓上のキーボードを「サンタさんから」ということで買い与えました。

シナモンのピアノでは鍵盤の数も少なく、鍵盤の幅も小さいので卓上キーボードに格上げです。

こどもが持ち運びできる軽さと大きさはとても重要だと思います。いくら大きくて立派なピアノがあっても、家族が集まるリビングから離れたところにあっては子どもは近寄らないでしょう。

こたつの上やリビングテーブル、時にはベランダ近くで外をみながら・・・こどもがその時の気分で好きな場所で弾くことができる卓上のキーボードをかなり遊び倒してくれました。最後には鍵盤がひとつとれてさようならをしました。

自動演奏の曲や効果音がいくつかついているものを購入してしまったのですが、これは購入してから失敗だと思いました。電車の音など鳴らすのに弟のほうが反応してしまい、鍵盤に気持ちが向きにくくなってしまうからです。

この時期にはシンプルなキーボードでよかったかなと思いました。今は転勤があっても夫が単身赴任という選択をしたので、ピアノを購入しました。

なぜ娘に3歳からピアノを習わせなかったのか

例えば音楽一家で、ピアニストになることが宿命づけられているならともかく、我が家は音楽とは関係の薄い一般家庭です。

早い時期の習い事で身につく技能は一生の宝物にもなるでしょう。ですが、私は「幼少期は自分自身で創造する遊び」が生活の基本と考えていました。「幼少期に遊びを我慢させてまでやらせなければいけないことは何もない」と「こどもへのまなざし」で有名な著者の児童精神科医 故佐々木正美先生も書かれていました。

ちなみに弟は「ピアノ教室に通いたい」とせがむため幼稚園の年中にピアノ教室に短期間、通った経験があります。

幼少期のピアノ教室はこどもが遊びの延長として取り組むことができるよう教室の内容も工夫されています。 ですが、ピアノ教室はスイミング教室と違い、行ったその日にやればいいだけの習い事とは違います。先生から「おうちでここまでやってきてね」という宿題が言い渡されます。

友人の子どもは「お母さんからピアノの練習しなさいっておこられるの」と担任の先生に訴えていました。まだまだ小さいため自分のしたい遊びがたくさんある時期です。

私は小学生時代音楽が苦手で、「音が苦(おんがく)」でした。楽譜が読めない、思うように鍵盤ハーモニカを弾けない・・・音楽のテストがある日は休みたい気持ちでした。

「音が苦」じゃなくて「音楽」にするために、楽しい気持ちを育ててあげたいと考え、遊びとして自発的に取り組むように工夫してきたつもりです。

ピアノ教室に早期に通うことを否定はしません。 早期から通いピアノを愛し、自分の特技として自信をもっているお子さんも沢山います。

私も息子の3ヶ月のピアノ短期コースに通っていた期間は、先生のきれいな歌声と息子が小さな手で楽しそうに鍵盤をたたく姿にあたたかい気持ちになったものです。

その後、別の先生に代わり沢山の宿題をだされ、姿勢など細かい指導を受けるようになり、息子の表情も硬くなってきたことからすぐにやめてしまいました・・・。

息子は現在はピアノ教室は通っていないのですが音楽の授業を楽しく受け、学習発表会の前は一生懸命練習しています。おねえちゃん同様、耳はいいようです。面白いのが電車の音やホイッスルの音など声帯模写が上手です。

あくまで我が家の場合・・・ということで参考までに読んでいただけたらありがたいです。