ことばの発達がゆっくりな男の子にもおすめの玩具、シルバニアファミリー!情操教育にも。

学用品・教材・おもちゃ
シルバニアのおうち

こんにちは。2019年から運営しているこのブログ、気がつけば小学生だったわが子たちも今や育ち盛りの中学生。成長とともに、卒業していったおもちゃはメルカリで売ったり、人に譲ったりしていますが未だに捨てられないおもちゃがいくつかあります。それは、すごく子どもが遊び倒して思い出がいっぱいのもの。今日はそのひとつのシルバニアファミリーについて語りたいと思います!

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「シルバニアファミリー」を購入したきっかけは、息子の「言葉の遅れ」

これまでの記事にも書いてきたことですが、「家の中が派手なおもちゃで溢れすぎていると、子どもはおもちゃでじっくりとは遊ばない」ということ。そのため、私は子どもに新たにおもちゃを買う時には熟慮とリサーチをして選んできたつもりです。(ただし、小学生くらいになると本人の欲しい!と思うものを選ばせました。自己決定や失敗もしてほしかったからです)

厳選したおもちゃの中に仲間入りさせたのは「シルバニアファミリー」でした。

そのきっかけになったのは、息子の「言葉の遅れ」でした。1歳6か月には2語文をペラペラ話していた娘とは違い、息子は発達がゆっくりなこどもでした。 

出産時、臍の緒が首にからまって産まれてきたため、産声をあげませんでした。酸欠状態で産まれてきたことが脳に多少のダメージがあったのかどうかはわかりません。私は保健師だったこともあり、息子の発達を注意深くみていました。

首すわり、お座り、ハイハイ、一人立ち、一人歩き・・・いずれもゆっくりめでした。心配になったのは1歳6か月健診。単語が1つか2つ言えるかどうかという感じ。ですが、私が保健師として健診をしていた時にはやはり個人差があるため、そういう子でも2歳頃にはペラペラと話すという子はたくさんみてきたのできっと大丈夫!と成長を願っていました。

でも、息子の成長のために少しでも良い環境を整えてあげたいと思い、コミュニケーション力をアップさせる玩具をと、「シルバニアファミリー」を選びました。

シルバニアファミリーが幼児の発育発達に良いと言われている理由

幼少児の脳機能発達促進についても研究されている東北大学の川島隆太教授の学術指導のもとエポック社が行った400名を対象とした調査によると

幼少期にシルバニアファミリーで遊んでいた人は・・・

①豊かな情操をもたらすパーソナリティが育つ

②大人になったときの幸福度が高い

という結果がでています。

幼少期にシルバニアファミリーで「ごっこ遊び」をすることで、人と人との関係をロールプレイングとして経験し、学習していることがその原因として考えられています。以下はその調査結果からの引用です。

人形を使ったごっこ遊びでは、まず場面やストーリーを子どもが創造する。より楽しく遊ぶためには、時間や空間を自分の精神世界の中に作り出し操作する必要がある。それらの操作は内発的な(幼児ではしばしば自発言語も伴うので外的な)言語を駆使して行われる。

こうした精神活動は背外側前頭前野を主に使って行われる。さらに、ストーリーの中では様々な登場人物が現れ、子どもたちはストーリーを頭に思い浮かべながら、その人物の身になりその人だったらどのように考えどのように行動するだろうか、ということを考える。このような他者の気持ちを慮り行動する能力は、背内側前頭前野に宿っている。心理学の世界では「心の理論」とも呼ばれ、良好な人間関係や円滑な社会の形成に欠かせないものと考えられている。

人形を使ったごっこ遊びは、自身の精神世界を広げ、かつ社会性を形成する力を持った「脳トレ」であると考えることができる。

引用元 株式会社エポック社 報道用資料「「シルバニアファミリー」は、子どもが人の関係性を学べる「情操玩具」の役割を果たしていることが示唆されました。 2011年6月

息子は車や電車で黙って遊ぶのが好き。シルバニアファミリーで遊ぶのか?

あまり、言葉を発することは少なく車や電車で黙ってひとり遊びをするのが好きな息子。何時間もひとりで遊ぶため、娘と比べて手がかかりませんでした。 そうした様子からも少し自閉症スペクトラムの傾向があるのではとみていました。いわゆるグレーゾーンなのかな?と。

「遊びの幅を広げてあげたい!」「コミュニケーション力をアップさせたい!」と思っていた私は、時間があるときは地域の子育て広場などに連れていき、できるだけ家から外にでるようにしていました。

そんな時、ある児童館においてあったのが「シルバニアファミリー」です。その時はあまり遊んでいた子どもも少なかったのもあり、息子はシルバニアファミリーをひとつひとつ手に取ることができました。「小さなトイレ」になぜか興味深々(笑)その時の様子をみて、購入を決めました。

バスやボートの乗り物など子どもの興味に合いそうなセットを購入。

シルバニアの乗り物

シルバニアファミリーにはとにかく沢山の家具や小物が販売されています。どのようなものをチョイスするか悩みに悩みました。

まずは奮発して3階建てのおうち、さらに「日常生活に即したロールプレイ」ができるよう「食卓と椅子」「キッチン」など、「食事にかかわるもの」を一揃え。

「ベット」「洗面所」「お風呂」「トイレ」も準備し、朝から夜「眠る」までの一連の流れがストーリーとなるようにしました。

さらに、息子が好きな乗り物系もチョイスです。「幼稚園バス」「自家用車」「ボート」「電車」。

娘も遊ぶことを予想し、娘が当時、将来の夢と話していた「ケーキ屋さん」のセット。

そして、動物は8匹にしました。家族とお友達を想定です。

かなりの金額になりましたが、楽天セールで!

今は我が家が購入した3階建てのおうちは売られてないようですが、こんなゴージャスなおうちがあるようですね!

シルバニアファミリーで集中して遊ぶ息子

車好きの息子にシルバニアの自家用車やバスを購入したのは正解でした。「幼稚園」にいくストーリー、家族と車に乗ってでかけるストーリー。

面白いのは我が家が転勤族だったからでしょうか。車に家具をたくさん乗せて、「お引越し」をするというもの。

プラレールやトミカのミニカーだけでは難しかった想像力やコミュニケーション、ストーリーのある遊びがどんどんと広がっていき、感動しました。

発達の心配があった息子は今どのように成長しているか

幼稚園の入園前に、小児精神科の専門の医師に息子を診察していただきました。

その時に「自閉傾向は現在あるけれど、今後少しずつ薄れていくかもしれない。小学校を卒業する頃には定型発達の子と何も変わらないという状況になるかも。でも、小学生のうちは心配なことなどあれば学校に相談したり、早めの対応をするなど丁寧にみてあげてくださいね。そして、穏やかな青年になるように育ててあげてくださいと言われました。

そんな息子も中学生です。周りと比べてしまうと背も小さく、少し幼いかなという感じはあるもののとても穏やかで優しい子どもに育っています。 お話するのは今もあまり得意なほうではありませんが、優しい性格だからか、息子を好いてくれるたくさんの友人にも恵まれています。

私が暗い表情をしていると「大丈夫?」と声をかけてくれる思いやりがあります。

まだまだ私も子育ての途中ですので、息子がこれからどんな風に育っていくかはわかりません。ですが、断捨離できないシルバニアファミリーを見ると、息子が生き生きとした瞳で楽しく遊んでいたことを思い出し、あたたかい気持ちになります。

読んでくださった方の参考になる点が何かあればうれしいです。