和室の砂壁に漆喰をぬりました【DIYセルフリフォーム】

中古住宅・DIY

 我が家は築28年の中古住宅を購入しました。間取り変更のリフォームに費用をかけたため、セルフリフォームできる部分は家族でやっています。小学生の子供たちと8畳の和室の砂壁に漆喰を塗りました。かかった費用や時間、感想を記したいと思います。

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憧れの漆喰壁…自分たちで塗ってみようと思ったきっかけ

 夫の友人のお宅が全面漆喰壁でした。きちんと職人さんが塗ったものなので、当然ですがクロスとは全く違う味や重厚感があり、とても素敵です。

リフォーム時に、担当の方に夫が「漆喰の壁にするのはどうでしょう?」と尋ねてみたところ、「職人の手塗りのためクロスよりずっと費用がかかりますよ。例えば、コーヒーを壁にかけてしまうと一般的なビニールクロスであれば、ふき取ればとれますが、漆喰であれば削り取るしかないので大変です。」と言われました。私は予算が気になったので、夫を説得してリビングダイニングはビニールクロスにしました。

 リビングのリフォームが終わったあとも、夫は友人宅の漆喰壁が忘れられないようでした。

そんな時、夫がホームセンターで「うまくヌレール」というDIY用の漆喰の販売PRビデオをみました。これなら自分たちで塗れそう!と夫の強い希望で、我が家の漆喰塗り計画がスタートしました。

準備したもの

①うまくヌレール仕上げ用

 素人でも塗れるDIY用の漆喰です。水を混ぜる前準備の必要がなく、開封したらすぐに使うことができます。余ったら、密閉するればまた使うことができます。うちの8畳和室は18㎏を3缶使用しました。味があるような模様をいれたければ、もっと必要かと思います。近所のホームセンターで1缶13824円でした。楽天だと購入当時、送料無料で13800円。楽天ポイントも貯められるし、自宅まで運んでもらえるので迷わず楽天でポチリ♪

②コテとコテ板

  うまくヌレール用のコテと、ホームセンターで普通に売られているコテの両方を購入して比較してみました。うまくヌレール用のコテは割高ではあるものの、とても軽いため女性や子供でも塗りやすいように感じました。

 コテ板に漆喰をのせ、コテで壁に塗りつけます。角コテは買うか迷ったものの思い切って買ってみました。角が塗りやすかったです。

③マスカー、マスキングテープ

 ふすまや鴨居に漆喰がつかないように養生します。

④使い捨てのゴム手袋

  漆喰は強アルカリ性ですので、使い捨てのゴム手袋を使用します。

⑤その他・・あると本当は良いもの。

 漆喰は目に入ると、最悪失明するといわれているので、保護めがねがあるとベストです。私たちは、9月で暑い時期だったので、こどもたちにも「ぜったいに、目をさわってはいけない!」と強く言い聞かせて作業しました。

養生が肝!!

間取り変更をしてリノベーションをしたピカピカのリビングダイニング隣にある8畳の和室。障子に床の間、畳・・そしてポロポロ落ちるようになった緑色の砂壁ザ・和室です。

 絶対失敗したくなかったので、いろいろ調べました!

わかったことは「養生が肝!」ということ。 養生とは、施工するところ以外はマスカーやマスキングテープ等でしっかり保護することです。

職人さんが塗るような同じパターンのデザインを求めるなら別ですが 漆喰は適当に塗ってもでこぼこ加減が塗り壁らしくて味になります。そのため、塗り方はそんなにテクニックを考えなくてもいいかと思います。

まずはマスカーで、壁やふすまの養生をしっかりします。

我が家は正統派(?)の和室であり、「鴨居」「長押」が壁についています。それにも一本ずつマスキングテープで周囲に貼っていく下準備が結構、大変でした。コンセント周りにもマスキングテープをします。

でも、この養生作業が塗る作業以上に大切なポイントなので、時間をかけてやりました。土曜日の朝にスタートして1~1時間30分くらいは養生作業だったかと思います。

いざ塗ります!

 うちは砂壁なので、うまくヌレールの下地を塗ってから、仕上げ用を塗るとより仕上がりがよいのですが、2回塗る手間とコストを考えて、下地は省きました。

 砂壁が少し触るだけでポロポロしたりするようなら、下地はやったほうがいいと思います。

我が家の場合、ほとんどの壁は問題なかったのですが、前に住んでいた方が仏壇を置いていたスペースの裏側がずっと空気にふれていなかったためか、他の壁と明らかに湿度が高そうで触るとポロポロしてました。その場所は、漆喰を塗っても、なかに浸透してしまうような?砂壁と混ざって変な色にもなり、それをカバーしようとたくさん塗るはめになり、コスト的によくなかったです。 

まぁ、その場所は収納スペースにする予定だったので見栄えは気にせずに仕上げてしまいました。

小学生2名は、あまり目立たないような押入れ下のスペースなどをやらせました。養生をしっかりしていたので特に問題なくできました。

コツとしては、チョコチョコ塗るより、漆喰をたくさんとってダイナミックに腕を動かして塗ったほうがよいです。畳1枚分を塗る頃には、コツがつかめてきます。うまくヌレールのDVDや動画をみてイメトレしてからのぞむといいでしょう。

エアコンのまわりとか、柱など障害物周辺を塗るのがストレスでした。おもいっきり広い壁をぬりたい!

かかった時間と感想・・・

土曜日朝8時頃~21時 日曜日朝8時~17時頃までかかりました。常に4人でやっていたわけでなく、こどもはすぐに疲れてしまい、それぞれ畳1~2枚程度。夫と私で残り半分ずつやりました。

思いのほか、時間がかかってしまいました。かかった理由は、うちの壁は鴨居や長押、柱など至る所に木材があり、その角などを塗るときに慎重にやるためだったと思います。端のほうはムラにもなりやすいので難しかったです。また、養生しなければならないならない箇所が多かったためです。

洋室のようなのぺーっとした広い壁なら、もっと思い切り楽しくぬれたと思います。

仕上がりは、真っ白で和室がとっても明るくなり、家族みな、満足です。

ただ、4万5000円ほど費用がかかってしまいました。うちの夫のように「ぜったい漆喰がいい!」という強いこだわりがなければ、ローラーでペンキをぬっていったほうが、手間も少なく、コスト的にもかなり安くあがったんじゃないかなぁと思います。でも、良い点は漆喰は次第に固まる性質があるので、砂壁がポロポロ落ちるのをカバーしてくれているので、そのあたりはペンキではできないことだと思います!

ま何より夫が満足してましたし、いい想い出にもなったのでよかったです。

良かったらこちらの記事もどうぞ。ペンキ塗りの記事も載せています。ペンキ塗り、楽しいですよ~!