『音感ドレミファソラシド』というCDで絶対音感が身についた娘の話

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わが家の娘が3~5歳頃に寝る前に聴かせていたCDのひとつが『音感ドレミファソラシド』です。今回はそのCDの効果についてご紹介します。

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そもそも絶対音感ってなに?

「ド」という音を聴いて「ド」と理解できる能力のことを絶対音感といいます。

「幼少期には聴く力が発達する時期なので、3歳頃からピアノなど音楽を習わせたほうが良い」「小学校では遅いため、絶対音感は育たない」などという意見も聞いた事があります。

その真偽のほどはわかりません。就学前のお子さんで特に音楽の習い事をしていないお子さんでも、何か曲を聴いただけで、耳でコピーし同じ曲を楽器で弾くことができるお子さんもいるようです。

ちなみに、音感には絶対音感相対音感があります。「相対音感」は、ある音を基準として他の音の高さ、つまり音程を認識できる能力です。つまり、「ミ」の音だけを聴いても何の音かわからないけれど、「ド」の音を聴いた後に「ミ」の音を聴くと「ミ」だとわかる能力です。

なので、楽譜をみないでも耳でコピーして同じ曲を弾けるからといって「絶対音感がある」とはいえないようです。

「音感ドレミファソラシド」を購入した理由

ある教育者の講演会でこんな話をききました。

「幼少期(2~6歳)の子どもは、自分で学んでいく、獲得していく力があるため、椅子に座らせてピアノや勉強を一生懸命教え込む必要はない。親ができることは環境を整えてあげることだけだ。家がおもちゃであふれていなければ、家にピアノがあったら子どもは自然にピアノで遊ぶはずだ。」

というものです。この考え方は私も共感するものがあり、「教え込む」というよりは「環境」だけ整えてあげようと思いました。

良いおもちゃ、良い本、良い音楽を「適量」ある環境に少しずつ整えていきました。その中のひとつが「音感ドレミファソラシド」のCDでした。

「音感ドレミファソラシド」とはどんなCDか?

収録曲は15曲です。

 ①ドレミのうた ②アイアイ ③やまびこごっこ ④やまのワルツ ⑤もりのくまさん ⑥コンコンクシャンのうた ⑦カレーライス ⑧おおきなくりのきのしたで  ⑨ニャニュニョのてんきよほう ⑩やまのおんがくか ⑪にじ ⑫おおきなうた ⑬しあわせならてをたたこう ⑭おおきなふるどけい ⑮どうぶつえんへいこう        

そして、その曲の合間に「まねっこしましょう♪」という歌声での呼びかけがあり、「ドレミ ハイ」のあとに、「ドレミ」と同じ音をまねっこして歌います。

「ドレミファソラシドなんの音♪」という呼びかけのあとは、ピアノの音を聴いてから、「ハイ」の声に続いて「ドレミ」と音を当てながら歌います。

曲はどれも子どもが好きで幼稚園でも歌う親しみのある曲ばかりです。「うた」「まねっこ」「音当て」が1クールになっています。

我が家ではどんな風にCDを活用したか

日中遊んでいるときのBGMとして流したり、帰省中の長時間の車の中で聴いたりしました。

また、夜、布団にいれた後、部屋を暗くして子守唄代わりに流しました。全部聴き終わる前に寝てしまうので、その日によって曲をスタートする順番をランダムにしてあげました。

夜、布団の中で聴いている時が一番落ち着いて集中している様子でした。といっても、寝てしまうので毎日聴くのはほんの1、2曲だったと思います。

このCDにはワークブックも発売されているようですが、私は「お勉強」的な雰囲気にするのは幼少時は早いように思い購入していません。

 実際に音感が習得できているかチェックすることもしませんでした。

「音感ドレミファソラシド」を聴いていた頃から6年経た現在の娘は

娘の通わせた幼稚園は、自由保育に重きをおいた幼稚園でした。そのため、鍵盤ハーモニカなどを幼稚園で習うこともありません。自然のものを使って作った打楽器くらいでは遊んでいたようです。

幼稚園の頃は、先生の真似をして園のピアノやオルガンを弾いて遊ぶ子が多いのですが、うちの娘もそのひとりでした。ピアノを習っている子も多かったのですが、担任の先生には「クラスの中でも オルガンを弾くのが上手です」と言われていました。

その頃には曲を聴いただけで、同じ曲を再現できるようになっていました。

小学校2年生の頃、学童保育に通わせていました。学童保育でピアノを3,000円と格安で習うことができるということもあり、ピアノを習い始めました。週に1回30分です。家では発表会前に練習するくらいで毎日の練習習慣はありませんでした。

私:「すごいきれいな曲だね。なんていう曲?」

娘:「自分でつくったの!」

こんな風に 、曲を作って家族に聴かせてくれるようになりました。

面白いのが、家庭での生活音も「ドレミ」で聴こえるようで、「今の音はソラレだね!」とか言っています。

小学4年生から知人の紹介で個人のピアノ教室に通い始めました。ピアノで海外留学の経験もあり、定期的にリサイタルも開き、音大受験にも対応した先生の教室です。娘にはもったいないような先生ですが、基礎から丁寧に指導してくれること、何より家から近くひとりで歩いて通えるために決めました。

その先生から「音感が素晴らしい。耳がすごくいい。聴音のテストはほぼ満点」と言われます。いわゆる「絶対音感」がついているようです。

欠点はもともと面倒くさがりの性格と耳がいいだけに、楽譜を読むのが面倒で自己流に弾いてしまうこと!だそうです。

コンクールを目指しているわけでも、音大の進学を希望しているわけでもありません。ただ、ピアノを弾くことは生活の中に定着してきており、「あ~、無性にピアノ弾きたくなった」と集中してピアノに向かう姿も見られるようになってきました。

絶対音感って必要なの?

そもそも、生きていくうえで絶対音感って必要なのかと言われれば、NOです。ただ、音楽は心や生活を豊かにしてくれるものだということを娘をみていて思います。

子どもの生活にとって必要な「遊び」を犠牲にしてまで、いろんな能力を身につけさせようとは思いません。ただ、環境を整え、子どもが楽しく過ごす中で、心身ともに本人のもつ潜在能力をできる範囲で引き出してあげたいと思います。

「音感ドレミファソラシド」は娘の幼少期の音感を育てるのに一役かってくれたと思います。今となれば、CDの収録曲を楽しげに歌っていた頃があたたかな想い出です。

娘の音感を育てたのは「音感ドレミファソラシド」だけではない!

今回、CDの紹介ということで書き始めてしまいましたが、いろいろ思い出すにつれ、娘の音感を育てたのは「音感ドレミファソラシド」だけではないと気がついてしまいました(汗)

長くなってしまったので、別記事にアップしたいと思います!