最近はペットブームということで、子どもの数よりペットの数が多いとか。そんな我が家でもトイプードルを飼っています。実際に飼ってみて、毎日癒され、ペットの存在がとても大きくなっています。でも、「正直、こんなに大変だとは思わなかった」という面も・・・。犬を家族の一員として迎えるかどうか考えている方に読んでいただけたら幸いです。
まず、こちらの動画を家族全員でみてほしいです!
これはお役所の東京都健康福祉局で作成した動画です。大人も子どもも、犬をこれから飼う方、飼っている方に是非みてほしいです。
動画「犬を飼うってすてきですーか?」
勝手なイメージだけで犬を飼わないこと
「犬を飼うってすてきですーか?」を見ていただければ、現実には犬を飼うことは大変なことがたくさんあることがわかると思います。
今はゴールデンタイムに動物関係の番組が沢山ありますし、youtubeでかわいいペット動画もあげられています。ですが、そうしたところで流されているのは日常のほんの一部分を切り取っただけにすぎません。
実際に飼ってみると、私はワンコに流血するほどかまれた事もありますし、記事にもあげてますが、ワンコの骨折で治療費30万円も既にかかっていたり、「大変」なことはあげればキリがありません。
ペットショップのガラス越しにみえる天使たちも、家につれてかえると豹変しますよ!
「ジモティ」などでの犬猫譲りますについて・・・「子どものアレルギーのため」・・ちょっと、待った!
「犬を飼うってステキですーか?」の動画で、一番大切なことを伝えてくれています。それは「一度犬を飼ったら、やめることはできないこと」です。
この実にシンプルなことを、飼うときに家族全員で決意できるかどうかが大切で、犬を飼う資格があるかにかかってきます。
最近、「ジモティ」や様々なネットのサイトで気軽に犬猫の譲渡ができるようになりました。
ペットを手放さなければいけないやむを得ない理由をみると多いのが
「飼ってみたら、子どもがアレルギーであることが判明したため」というのがあります。
飼う前に血液検査をすればわかることです。検査のほかに、更にプラスして実際に犬猫に触れ合う機会を事前にもっていれば症状の有無もわかります。子どものアレルギーを理由に手放す人は、そういった事前準備を怠っただけにすぎないと思います。
あるいは、本当は犬の世話が思った以上に大変で手に負えなくなったため、「こどものアレルギー」を理由にしてしまえ、というのもあるように思えてなりません。
その他、「転勤のため」というのも、「転勤がある会社だってわかっているよね!」と怒りたくなります。
犬を飼うのは子どもを育てるのと同じくらい大変
私は子どもを二人育てていますが、犬を育てるのはそれと同じくらい大変だと思います。
まず「言うことをきかない」こと。1~2歳くらいの人間の子どものイメージです。
床に落ちている物やテーブルの上においておいた大切なものを勝手にくわえていき、壊してしまったりもします。おしっこやうんちも、成犬になっても、たまにトイレ以外のところにしてしまうこともあります。
飼い主に対して、うなったり噛んでくることもあります。
もちろん、こうしたことは日々の根気強いしつけで軽減することもありますが。こうした犬の行動に耐えられず、ケージの中にほとんど閉じ込めていたり、外に縛りぱなっしという人もいるようです。 知識のない人は「『はずれ』の犬をたまたま飼ってしまった」と犬のせいにして、犬と仲良く生活するための努力を怠ります。
犬は飼い主を選ぶ事も、その家から逃げ出すことも出来ず不幸でしかありません。
犬を飼うのはお金がかかる
犬を飼うのにはお金もかかります。
犬を飼っている人が沢山いると、「あの人が飼っているんだから私も」と根拠なく飼える自信を持っている方が増えてきているように思います。各家庭のお財布事情はそれぞれです。
日々の自分の衣食住で家計がいっぱいいっぱいの方は、どこを犬のために削れますか。
フィラリアやノミダニの予防薬は定期的に動物病院にもらいにいかないといけません。ワクチンも必要です。
動物病院にいくときはお財布に一万円しかなければ支払いは足りなくなるかもしれません。
そして、結構、病気になりやすいです。人気の柴犬は、犬自身アレルギーもちの子が多く、毎月8000円くらい薬代がかかるケースもあります。何の病気になるかは飼ってみないとわかりません。
犬は健康保険に加入していませんから、全部自費か、ペット保険に加入しておかないといけません。
エサも飼わないといけません。国産の安いものは犬の消化の苦手な穀類の配分が多く、我が家のワンコは食べると吐いてしまうため、あげていません。1か月あたり3000~4000円くらいかかります。
うちのトイプーのように毛が抜けにくい犬種は、掃除が楽な分、毎月トリミングにいかなければいけません。地域にもよりますが7000〜8000円が相場です。
家族で泊まりにでかけるときにはペットホテルに預ける費用も必要です。
留守が多い家・・・犬は幸せですか?
犬はもともと群れで生活していた動物です。そして人間が好きです。アパートやマンションの閉ざされた環境でたった1匹で毎日過ごすのは無理があります。朝8時~夜18時頃まで、毎日たった1匹で過ごす生活をさせている家庭が増えています。「日中、寝ているだけなので大丈夫」と説明をして飼わせているペットショップもあるようです。
犬に過度なストレスがかかると、分離不安症を発症したり、ストレスから自分の手足をかんだり、ひとりで部屋の中で吠えていたりということも実際にはあるそうです。
人間は帰ってきて喜んで迎えてくれる犬の存在に癒されるでしょう。でも、犬はどうですか?自分が同じように毎日部屋に閉じ込められていたらどうですか?
今は日中預けられる犬の保育園もあります。もしどうしても、飼いたければ週の半分くらいはそうしたところに預けてあげることも考えて欲しいです。そのためには犬を飼う前に実際に利用する犬の保育園なりペットホテルの場所の確認や送迎の手間と費用も考えてください。
犬を飼うのはとてもステキなこと・・・だけど、全ての人に許されるものではない
犬との生活は大変だけど、とてもステキなことです。子どもの情操教育のために飼ったわけではありませんが、子どもが毎日散歩をしたり、世話をしてくれたり、かわいがっている様子をみるとほんとうによい経験をしていると思います。
また、私自身、犬を飼うのは始めての経験で、日々、犬の育て方を勉強しながら育てています。今まで、気がつかなかったこと、知らなかったことをワンコを育てることで学ぶことができ、一緒に成長している感じです。
犬を飼っている人が増えています・・・だから、うちも飼えるというわけではないこと。
誰でも犬を飼えるわけではないことを、今一度よく考えてから、家族として迎え、そして最後まで看取って欲しいと思います。私も、まだまだ飼い主として未熟だと思いますが、犬への愛情が深まるにつれ、うちのワンコだけでなく、社会全体のワンコに対しても愛護の気持ちが芽生えてきており、こんな記事をあげてみました。