中古住宅を購入した我が家には、前のオーナーさんが置いていったエアコン2台と親戚からもらったエアコン1台の計3台があります。お掃除機能つきのエアコンはそのうちの2台になります。
いずれも古いエアコンです。エアコンのカビが空中に撒き散らされて、健康に害をきたす前にクリーニングをしなくちゃと思っていました。業者さんにお願いするとお掃除機能つきエアコンで1万5000円~2万円。お掃除機能なしで1万円が相場のようです。3台お願いするのは家計に響く・・・。新品のエアコンならともかく年季のはいったエアコンです。なんとか自分で掃除ができないものかと調べ、今回土日を使って3台の清掃をしました。いろいろ失敗もしたので、そのあたりの報告もします。自分でチャレンジするか業者さんにお願いするかの参考にしてください。
準備するもの
1.雑巾(古タオル) 4枚
お掃除機能付きエアコンの機器の保護や、水が万が一垂れた時のために。
2.マスカー 1本
マスキングテープの下にビニールがついています。テープの種類が外壁などに使用する粘着性の強いものもあるようなので、選ぶときに注意が必要です。マスキングテープのタイプだと壁紙にも影響がないので安心です。ホームセンターで300円くらいで購入しましたが、ダイソーでも売っているようです!強力な薬剤を使用しますので壁をしっかり保護します。
3.『壁掛け用エアコン洗浄カバー』
アマゾンで購入しました。高いっ!と思いましたが、洗えば繰り返し使えるようなので思い切って購入。袋には1~3回使用と書いてありましたが、3回使ってもしっかり洗っておけばまだまだいけそうでした。
4.エアコン用洗浄洗剤『エアコン洗浄プロ505』
エアコンの内部のカビが発生しやすい場所は、パネルをあげて正面にある『アルミフィン』と、風の吹き出し口から覗き込むと見える、黒くてクルクル回るロール状の『ファン』です。
市場に売られているエアコン用のクリーナーはアルミフィン用のものが8割のようです。ファンを掃除できるものは限られていますが、同じ手間なら絶対『ファン』を掃除しないと意味がないと思いました。『エアコン洗浄プロ』は、フィンとファンが両方掃除できるのです♪
アマゾンで好評価の『エアコン洗浄プロ』と『壁掛け用エアコン洗浄カバー』をセットで購入。3000円+送料950円でした。1,000円位で売られているクリーナーもあるので高い印象ですが、エアコン洗浄プロは10~20倍希釈で、3回分使えるので結果的に安いと思います。今回3台分のエアコン掃除しましたが、余ったので次シーズンでも使えそうです。
ちなみに、エアコン洗浄プロは塩素系なので、中和するための「リンス」も販売されています。金属の腐食を避けるためです。しっかり洗い流すことができるのであれば不要なようなので購入しませんでした。
5.バケツ 2つ
1つでもいいですが、ふたつあると便利。
6.ガムテープか粘着テープ 1つ
壁とエアコン洗浄カバーの隙間をなくすために使います。
7.ポリエチレンの袋2枚切り開いて使う
普通のナイロン袋だと丈夫じゃないのでやめたほうがいいです。 家庭用のゴミ袋でもよいでしょう。
8.蓄圧式の噴霧器 1台
前のオーナーさんが、ガーデニングが趣味で使っていたものを置いていったのでそれをきれいに洗って使いました。アマゾンや楽天で2000円前後で購入できます。手でレバーを上げ下げして圧を高めた後、ノズルを押すと勢いよく中の液体が飛び出す仕組みです。噴霧器の先が細くて長いので奥まで差込みやすいし、狙った場所にピンポイントでいってくれるので必需品です。
9.ホースとシャワーノズル
ガーデニングで水遣りに使ったり、洗車に使う一般的なホースです。家の水道から長いホースをつなげて、手元のノズルで水をとめたりだしたりしながら洗い流します。水量を気にせず使えるのでしっかり洗い流せます。なければ蓄圧式の噴霧器をもう1台用意するか、洗浄液をいれたものを洗い流して水をいれて、使ってもいいです。私はジャブジャブ洗いたかったのでシャワーにしました。
素人の高圧洗浄機使用はやめましょう!!!
高圧洗浄機のほうが、しっかり洗い流せると思い、使ってみたらなんとアルミフィンが水圧でぐしゃっとなってしまいました(泣) まぁ、エアコンは故障はせず、動いてくれてますが今回の最大の失敗です。水圧をかなり弱くまで調節できる洗浄機ならいいかもしれないですが、うちのは無理でした。
10.目の保護用ゴーグル、マスク
強力な薬剤なので取り扱いに注意が必要です。目のカバーは以前レーシック手術を受けたときに病院からもらった保護用のめがねを使いました。何気に花粉や黄砂の時期にも使えるのでひとつあると便利です。なければ水中眼鏡やスキーのゴーグルでもいいですが、塩素系薬剤なので飛び散ると変色・変質する可能性があります。
11.ゴム手袋
手につくとヌルヌルする強力な薬剤ですので、しっかり保護します。
12.古い歯ブラシやスポンジ
フィルターの掃除に使います。
13.台所用中性洗剤
フィルターの掃除に使います。お皿洗い用の洗剤です。
ほとんど家にあったものなので、『エアコン洗浄プロ505』と 『壁掛け用エアコン洗浄カバー』 のセットで3950円のお買い物ですみました~
お掃除機能付きエアコンのお掃除で気をつけること
ちなみに、「故障の恐れがあるため、内部洗浄をしないこと」とエアコン本体にしっかり書かれています。お掃除機能付きエアコンを素人が自分で掃除をする難しさは、本体の右横にに沢山の機器がはいっているためです。これをジャブジャブやってしまうと故障します。業者さんはこの機器を分解して、本体から取り外したあと、清掃後に再度配線します。
エアコンの清掃を自分でやっている方は沢山いますが、お掃除機能付きエアコンの掃除の仕方を紹介した一般の方のサイトはほどんど見つかりませんでした。それを知ったのはなんと洗剤を購入した後でした。動画サイトで、業者さんが一般の人でもできる簡単なやり方として紹介していたものがあったので、なんとかそれを参考にすることができました。
とにかくポイントは右側の機器部分を濡らさない!ということ。
では、早速エアコンのお掃除をしていきましょう!
①エアコンのコンセント抜く。
感電しないように!
①エアコンの前面パネルやフィルターなど 取り外せるものは全て取り外す。
取り扱い説明書にある「普段のお手入れ」に載っているお手入れをします。前面の網製のフィルターについているほこりは掃除機で吸い取ります。中性洗剤を薄めた液でスポンジや古歯ブラシで洗います。シャワーで洗い流すときは、目つまりしないようエアコン本体に装着部位面側から、水を当てて流すとよいです。
紙製のフィルターが前面の網製のフィルターの上部についている機種が多いと思います。水で洗えるものや洗えないもの、買い替えが必要なものなど機種によって違うのでので、この機会に確認しておきましょう。
②エアコンの左右の機器部分と隙間にタオルをあて、更にポリエチレン製の丈夫な袋をあて粘着テープでとめる。
機器内部に水がはいらないよう、丁寧にがっちりやりましょう。
③マスカーでエアコン下部の壁を養生する。
壁紙の保護ですね。
④壁掛け用エアコン洗浄カバーをエアコンに装着する。カバーについている水の流失口をバケツにセットする。
このカバーの装着時に大切なポイントがあります!
エアコン洗浄カバーと②のマスカーでの養生の上に隙間があると、壁を伝って水が流れ、床がびしょ濡れになります。1台目のエアコン掃除時やらかしました。
なので、エアコン洗浄カバーとマスカーの間に隙間がないよう、ガムテープや粘着テープでしっかりとめておいたほうがいいです!
ここまでの下準備が大切です。ここまでやればあとは簡単です。
⑤蓄圧式の噴霧器に『エアコン洗浄プロ505』をいれ、水で10~20倍に希釈する。エアコンフィンに端から丁寧に噴霧。
ファンには下の吹き出し口から噴霧器の先端を差し込んで噴霧。ファンは噴霧器の先端で回しながら全体に液を噴霧。5分ほど放置する。
この時点で、真っ黒なおどろおどろしい液がバケツにながれてきます。カビ臭い匂いが充満しています。
⑥シャワーで、フィンとファンにかけた洗浄剤を洗い流す。
洗浄剤が残っていると腐食の原因になるので、丁寧に隅々まで洗い流します。
⑦ 全体的にザッと雑巾で水分をふきとり、①で取り外したフィルター類をもとのように装着する
⑧エアコンの電源をいれ、送風運転を30分~1時間おこなう。
中から水分がしばらくはとんできます。エアコン内部を乾燥させます。
以上で終了です♪エアコンの風が爽やかに感じられます!
エアコン掃除にかかった時間はどのくらい?
1台目のエアコンは土曜日の午前中に2時間くらいかけてやりました。ひとりでもできると思いますが、噴霧作業が疲れるので途中夫と交代しつつやりました。
残りの2台は日曜日の午前中に2台終わらせました。それぞれ1時間~1時間半くらいで終わったと思います。次シーズンはもっと早く終わらせる自信があります!
真夏にやったら汗だくだと思うので、5~6月にやるか、秋頃にやるのがいいかもしれないです。
まとめと感想
エアコン清掃を失敗しないようにするポイント!
☆エアコン洗浄を開始する前の養生や機器の保護をしっかりやる
☆高圧洗浄機は使わない(泣)
☆洗浄液は強力なので目、手、口の保護をお忘れなく。
☆エアコンはしっかり洗い流しましょう
☆お掃除機能付きエアコンの掃除は上級者向き。
購入したばかりの新しいエアコンで、壊れたら・・という不安がある方は、ちゃんとした業者さんに依頼することをお勧めします。