私は転勤族の夫と結婚して15年になります。結婚するときは転勤族と結婚する意味をあまり理解していませんでした。当時付き合っていた夫が転勤するというタイミングで、ラブラブだった私たちはほとんど勢いで結婚してしまいました。
結婚してから知った転勤族との結婚のメリットとデメリットを私の経験からお伝えします。
転勤族と結婚することでのメリット
☆いろんな土地での生活を経験することができる
新しい土地での文化にふれたり、観光を楽しんだり、旅行気分を味わうことができます。
☆苦手な人との付き合いを転勤することで断つことができる
どうしても苦手な人っていますよね。転勤が理由だと自然にそういう人との関係をフェードアウトできますし、(転勤すればさよならできる・・・)と思ってつきあえばいいので、気持ち的に楽だったりします
☆それぞれの実家と程よい距離をもてる
義実家、実家とどのような距離感をもてばよいのかは、それぞれの家庭によって違うとおもいます。私の場合は、義実家に気を遣いすぎて疲れてしまうところがあります。また、必要以上に依存しあうことなく自立して生活することが子育てをしているえでも大切なことと考えています。もちろん、助け合う時には助け合いたいと思っています。距離が近すぎるとそうした程良い関係を保つのに努力が必要に思います。
☆夫の給料だけで生活できる
転勤族の家庭は必ずしも高収入というわけではないですが、 夫婦共稼ぎでないと生活が絶対に成り立たないというような低収入ではないのが一般的だと思います。ある程度、安定した収入があるからこそ、転勤も我慢できますが、妻が働かないと生活できないような収入の会社なら、転勤のたびに妻は求職活動をしないといけないですからね。
いいところは、こんなところでしょうか・・・ 本音をいうとデメリットのほうが多いかもしれません。
転勤族と結婚することでのデメリット
☆親しくなった人との別れ
家族ぐるみで仲良くしていた人とも別れなくちゃいけなかったり、こどもの赤ちゃん時代からずっと成長をみてきたママ友や、こどもも幼馴染とも別れがあります。転勤先でイチから人間関係を作らなければいけません。私も、ようやく仲良くなりこれから楽しくなるぞ~という時の別れが一番辛かったです。
☆妻が仕事に定着できない
私は一応、資格をもっていたので、転勤先でも比較的早く新しい職場をみつけることができるのですが、それでも新しい職場に慣れるまではストレスフルです。ようやく慣れた頃に転勤ということになります。職場というのは、ある程度勤務年数を重ねることで、信頼が得られていくものなので、それまでの期間は辛いです。転職スパンが短いと次第に疲れてきます。見方によってはいろんな職場を経験できて面白いという面もありますが。
☆妻が孤独になりやすい
子どもがいると子どもを通して、新しい土地で友人をつくりやすいのですが、子なしだと仕事でもしない限り、同年代の友人を探すのが難しかったりします。今はネットを通して同じ境遇の友人を探しやすいかもしれないですが、私の頃はそうでもなかったので。
こどもがいても、積極的に外に足を向けなければやはり孤独です。はじめての育児でどつぼにはまります。実家が近かったらどんなによいかと何度思ったか・・・。
☆マイホームをもちにくい。もつタイミングが難しい
マイホームを買ったら、夫の単身赴任を意味します。買ったものの、賃貸にだして夫についていくという人もいますが・・。基本的にはこどもの学校の問題もあるので、どこかのタイミングで単身赴任になるパターンが多いです。マイホームをもったら、ローンを返さないといけません。ですが、単身赴任だと二重生活なので出費が増えます。マイホームをどの時期にもつかというので頭を悩まします。
デメリットをみると、これを結婚前に知りたかったと思います。ですが、あの結婚を決めた当時にこういう現実を知ったからといって、結婚をやめていたらそれはそれで後悔していたかなと・・・。当時、私は公務員として安定した職場に勤めていました。また、その職場で働いていることを誇りに思っていました。なので、その仕事を辞めるかどうかそれなりに悩みました。送別会で私が勤めていた職場の上司に「仕事は代わりを探すことができるけど、あなたの恋人の代わりは見つからないよ」と励ましてくれたのを思い出します。
転勤族の妻は大変だと思います。ですが、いい面もあります。「いいなぁ、私も転勤したい・・」といわれることもあります。もう、自分の生まれ育った実家のある土地では生活できないんだなぁと寂しく思うこともあります。
「置かれた場所で咲きなさい」という言葉がありますね。私は転勤族の妻なので、今のフィールドでがんばるしかないです。一番大切なのは夫婦の仲だと思います。夫になる人があなたのことをどれだけ思いやってくれるか、あなたが自分のおかれた状況で工夫しながらがんばれるか。転勤族の夫は帰りも遅いです。夫のサポートをしながらも、自分の人生を楽しめるか。結局は自分次第かもしれません。